SPICA-QDを引き取りました

2018年夏より手動写植書体の見本を作成しておりましたが、縁あって印刷会社に眠っていた昭和48年製のSPICA-QDと文字盤を引き取らせていただきました。
印字できるのかはまったくの未知数でしたが、いろいろな方のお力添えあり、無事、印字できるようになりました。

印画紙は写植用がもはや手配できないので、写真用の印画紙を使っていますが、そこは東京綜合写真専門学校内に事務所があるだけあり、印画紙のプリントについてはプロ中のプロが揃っておりまして、印字時に多階調印画紙用のフィルタを入れてみたり……とテストを重ねたところ、写真用印画紙でも安定した印字ができています(写植用印画紙ほどのシャープさは出ていないかもしれませんが)。

なぜいま写植を……というのは何度も聞かれることなのですが、理由はいたってシンプルで、現在の多様な日本語書体環境の礎を築いたと言える手動写植の書体とその環境を残しておきたかった、残しておいたほうがよいと思ったから、です。

いまはデジタルフォントでもいい書体がたくさんありますから、過去と現在で書体の優劣をつけるつもりはまったくありませんが、この時代には今見てもいい書体がたくさんありましたよね。そういうことを振り返ることができる場所があってもよいのではないかと思います。

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SPICA用レンズ:28・32・38・44・50Q
不要な写植文字盤についてもお譲りいただける場合にはご連絡いただけたら幸いです。